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芥川龍之介はスゴい

 

 

かなり唐突な話になるが、芥川龍之介はスゴいと思う。

さて何が凄いのか、というのはここで言うまでもないだろうが、最近改めてそう思った。

と、いうのも、コレを読んだから。

 

 

 

 

もちろん青空文庫でも読める。

 

http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/26_15271.html

 

芥川龍之介に、普通の日本人が思っていることというとああ、国語の教科書に出てきたあの人か、というのと、文学賞の名前になっている人、というところだろう。

私もさして変わらない。

しかし高校時代に芥川の作品を結構読んだ。

地獄変」を読んだときには熱中しすぎたあまり体調を崩した。

本を読んだせいで体調を崩したのは後にも先にもあの一回である。

 

芥川という人は、どうやら天才であったらしい。

あったらしいというのは、高校の時の国語の先生そう言っていたからである。

随分漢文の素養があったらしい。スラスラと読めてしまったらしい。

それに加えて、外国の文学にも深い理解を持っていた。

当時としてはスーパーマン級の知識人だっただろう。

というよりかは、ああいう時代だったからこそ芥川のような知識人を産みだしたのかもしれない。

夏目漱石とは違った才能が感じられる。(そういえば夏目漱石賞ってないよね)

 

それで、芥川の何がすごいかという話である。

ちょっと引用してみる。

 

 

 最後に僕の繰り返したいのは僕も亦今後側目わきめもふらずに「話」らしい話のない小説ばかり作るつもりはないと云ふことである。僕等は誰も皆出来ることしかしない。僕の持つてゐる才能はかう云ふ小説を作ることに適してゐるかどうか疑問である。のみならずかう云ふ小説を作ることは決して並み並みの仕事ではない。僕の小説を作るのは小説はあらゆる文芸の形式中、最も包容力に富んでゐる為に何でもぶちこんでしまはれるからである。若し長詩形の完成した紅毛人の国に生まれてゐたとすれば、僕は或は小説家よりも詩人になつてゐたかも知れない。僕はいろいろの紅毛人たちに何度も色目を使つて来た。しかし今になつて考へて見ると、最も内心に愛してゐたのは詩人兼ジヤアナリストの猶太人ユダヤじん――わがハインリツヒ・ハイネだつた。

 

僕等は誰も皆出来ることしかしない。

こう言ってのけてしまうことが、シンプルにすごいなぁと思うわけです。