2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

心の内側と外側について

佐渡裕という指揮者が興味深いことを言っている。誰かの受け売りの可能性はあるが、曰く、「感動する」ということは、「感じて動く」ということなのだと。実に彼らしい言葉のように思う。佐渡という人は常に感じて動いて来た人物だ。ブザンソンで賞を取り、…

事実は小説より奇なり 大平健著 顔をなくした女ーー<わたし>探しの精神病理

顔をなくした女―〈わたし〉探しの精神病理 作者: 大平健 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1997/01/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 顔をなくした女―〈わたし〉探しの精神病理 (岩波現代文庫―社会) 作者: 大平健 出版社/メーカー: …

ポーランド脱出

台風11号のせいで陰惨な気分で盆休みを迎える方も多いのではないだろうか。私も明日の予定が中止になってしまった。特に西日本に住んでおられる方は、今週末の予定を変えざるを得ない状況に追い込まれているものと想像する。 NHKでJALやJRのキャンセルにつ…

人はなぜ自分の思考を疑うのか?

共時性(synchronicity)という言葉がある。ユングも真っ青になるほどざっくりした説明をすると、要するに、「偶然はただの偶然じゃないんだよ」ということである。何かしらの法則、意識の外側の力があるということらしい。 ごく手近な例をひとつ挙げてみる。…