2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2.いらだち アラン「幸福論」より

人が喉を詰らせてしまったとき、体の中は大騒ぎになる。差し迫った危険がそこにあり、全身が警告を発しているような状態になる。筋肉はこわばり、激しい動悸がする。これはある種の痙攣である。さて、こういった状態にはどう対処すればいいのだろう?人はこ…

1.ブケファロス ~アラン「幸福論」より~

ブケファロス 小さい子供が泣いていて、慰めてみてもダメなとき、保育士は子供の性格についてすばらしいさまざまな仮定を立てる。いったい何がこの子供を喜ばせたり、不快にしたりするのだろうかと。もしかしたらこの子供の性格は、父親の遺伝なのかもしれな…

アラン「幸福論」を訳す

アランというフランスの哲学者がいて、「幸福論」という本を書いた。 結構有名な本なので、ご存知の方も多いだろう。 幸福論 (岩波文庫) 作者: アラン,Alain,神谷幹夫 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1998/01/16 メディア: 文庫 購入: 12人 クリック: 79…

ナビィの恋

白い巨塔の再放送をしていたので、欠かさず録画して全部観た。 いいドラマですね。2004年?のドラマだけど、もしかしたら最後に観たいいドラマかもしれない。それくらい、熱中して観られるドラマが減ったように思う。 しかし、時間が経ってから観るとどうも…

アマゾンが示す未来

今朝の朝日新聞にこんな記事が載っていたので楽しく読んだ。 (ニューヨーク・タイムズから)無人機宅配の時代 30分で手に入れたい?:朝日新聞デジタル 残念ながら会員しか読めない仕組みになっている。 関連記事はこれだ。 アマゾンの無人機配達、本当に…

太宰治がもし現代に生まれていたら

意味の無い空想だとは思うけれども、『如是我聞』を読んでいるとそんなことを空想してしまった。 『如是我聞』(青空文庫) http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1084_15078.html これは、太宰の最晩年のエッセイである。 ちなみに私は太宰の作品は…

つまらない時代

つまらない時代に生まれたな、と思うことが時々ある。 仕事で朝早くに東京駅から新幹線に乗り、新大阪で降りた。そして地下鉄の御堂筋線のホームで電車を待っていた。 テレビでよく見る女性アイドルの、拡大された顔が目の前にある。しかもその顔は微笑んで…